春の陽気が心地よい5月。
しかしゴールデンウィーク明けのこの時期は、心や体に不調を感じやすくなる方が多くなります。
「なんとなく気分が晴れない」「朝起きるのがつらい」といった状態が続くと、それは俗に言う「五月病」かもしれません。
この記事では、五月病の原因と症状、そしてそれをやさしく乗り越えるための実践的なヒントをご紹介します。
なぜ5月に心と体の不調を感じやすいのか
4月は新年度の始まりであり、新しい環境や人間関係に慣れるため、心身ともに無意識のうちに緊張が続いています。
5月に入ってその緊張がゆるむと、一気に疲れが出てしまうのです。
また、ゴールデンウィークで生活リズムが崩れたり、連休明けに現実に引き戻される感覚も、心にストレスを与える要因です。
春の寒暖差や気圧の変動も、自律神経の乱れを引き起こし、体調不良の一因となります。
気持ちが沈んだとき、私はこの本を読んでふっと力が抜けました。
やさしい言葉にそっと背中を押してもらえるような一冊です。
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「ちょっとだけ頑張る」がちょうどいい理由
五月病を防ぐために意識したいのは、「完璧を目指さないこと」。
気分が落ち込んだり、何もしたくないと感じる日があっても、それは異常ではありません。
そんなときは、ほんの少しだけ気持ちが軽くなる行動を試してみましょう。
具体的な「ちょっとだけ」行動の例
- 朝にカーテンを開けて太陽の光を浴びる
- お気に入りの飲み物をゆっくり味わう
- 数分だけ外に出て歩いてみる
- 深呼吸をして体の緊張をほどく
- 静かな音楽を聴いてみる
これらの「ちょっとだけ」の行動が、心を守るクッションになってくれます。

他人と比べないことが心の回復につながる
SNSでは、楽しそうな投稿や活発な人たちの様子が目に入ります。
けれど、今の自分と比べる必要はありません。
人にはそれぞれのペースがあり、今のあなたにとって大切なのは「自分の声に耳を傾けること」です。
「今日は何もできなかったな」と思う日も、「自分の調子を知る時間」と捉えて、自分を責めずに過ごしましょう。
五月病を防ぐ5つのやさしい習慣
1. 朝のルーティンをひとつ決める
「朝起きたら窓を開ける」「白湯を飲む」など、小さなルールを作るだけで、心の安定につながります。
2. スケジュールに余白を持たせる
予定を詰めすぎると、心が休まりません。
週に1日は何も予定を入れない“空白の日”を作ってみましょう。
3. 五感が喜ぶものに触れる
香り、音楽、食べ物、肌ざわり。
自分が「心地よい」と思えるものを意識的に取り入れてみてください。
香りの力って、本当にすごい。
イライラしたり、ぼんやりしているときでも、好きな香りをひと吹きするだけで気持ちが変わります。
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4. 就寝前に深呼吸
スマホから離れて、深く呼吸する時間を5分でも持つと、眠りの質が向上します。
自然音を流すのもおすすめです。
5. 無理に前向きになろうとしない
ポジティブでいようとするあまり、自分を追い詰めてしまう人もいます。
気分が沈む日は、「そんな日もある」と認めることが大切です。
自分の「好き」を思い出してみる
心が沈んでいるとき、「何をしても楽しくない」と感じてしまうことがあります。
けれど、過去の自分が心から楽しいと感じていたこと、夢中になれたものを思い出すことは、回復の大きな手がかりになります。
昔好きだった趣味、子どもの頃の遊び、お気に入りだった映画や本。
そんな記憶をたどって、「今の自分にもできそうなこと」をひとつ見つけてみてください。

身体と心はつながっている
五月病は心の問題と思われがちですが、実は体の状態とも深く関係しています。
睡眠不足や偏った食生活、運動不足は、自律神経を乱し、気分の落ち込みにつながります。
たとえ気分が乗らなくても、体を少し動かすだけで、心がふっと軽くなることがあります。
ウォーキングやストレッチなど、簡単なもので構いません。
夜、深呼吸しながらハーブティーを飲む時間をつくるだけでも、心が少し整っていくのを感じます。
私がよく飲んでいるのは、こんなリラックス系ブレンドです。
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心の揺れを「悪いこと」と思わない
気分が安定しないことや、気持ちが沈むことは、決して「ダメなこと」ではありません。
人は誰でも、季節や環境の影響を受けて揺れ動くものです。
五月病の時期は、心の声が聞こえやすくなる貴重な時間。
「何が今の自分に必要なのか」を知るきっかけにもなるのです。
「何もしなかった日」も大切なプロセス
今日は疲れていたから寝てばかりだった、何もやる気が起きなかった──それでも問題ありません。
それは心と体が「休みたい」と教えてくれている証拠です。
「何もしなかった自分」を責めるのではなく、「休んだ自分」を認めること。
それが、次の前向きな一歩につながります。

まとめ|自分にやさしく、少しずつ前へ
五月病は誰にでも起こりうる、季節と心のバランスのゆらぎです。
大事なのは、完璧を目指すのではなく「ちょっとだけ頑張る」こと。
自分のペースで、無理なく、心を守る行動を少しずつ取り入れていきましょう。
小さな「できた」の積み重ねが、やがて大きな回復につながります。
あなたの心が、少しでも穏やかに過ごせますように。