最近、「なんだかスッキリしないなあ」と思うことが増えてきました。
天気のせい?
気温の変化?
それとも、自分の気持ちの問題?
そんなふうにぼんやり考えながら、ある日ふと、仕事部屋の引き出しを開けてみたんです。
すると、思わず吹き出してしまうような“お宝”がザクザク出てきました。

たとえば、インクが出ないボールペン。
とっくに使わなくなったコード。
景品でもらったけど使い道のない雑貨。
書きかけのノート。
いつか読み直そうと思っていた資料の山。
……「私、なんでこんなの取ってあったんだろう?」
でも、その瞬間、同時に湧いてきたのは、
「ああ、また片づけられてない」
「私ってやっぱりダメだな」
という自己嫌悪の声。
ただの片づけなのに、なぜか心にグサッとくる。
実は、こういう“捨てられないもの”の奥には、ずっと自分でも気づかずにいた「思い」や「未処理の感情」が詰まっていたのです。
部屋の中にいたのは、“物”だけじゃなかった
私たちは、物を持っているようでいて、物に「過去」や「感情」までくっつけて抱えていることがあります。
捨てられないノートには、「いつかやろう」と思っていた夢や後悔。
使わないコードには、「まだ使えるかも…」という貧乏性と未来への不安。
景品の雑貨には、「人からもらったものを捨てたら悪い」という罪悪感。
そして、それらが目に入るたびに、「やれていないこと」「終わっていないこと」「決着をつけていない自分」が、無言で責めてくるんです。
机の上のごちゃごちゃ=心の中のごちゃごちゃ
「片づけなきゃなあ」とは、何度も思ってきたはずなんです。
でも、なぜかやる気が出ない。
忙しいから?疲れてるから?
いや、本当はちょっと怖かったのかもしれません。
物を捨てるって、単に物理的な問題じゃなくて、それと一緒に「決別しなきゃいけない感情」もくっついてくるんですよね。
でも、今回は違いました。
あるとき、ふと机の上を見て「ここを空っぽにしたい」と思ったんです。
理由はよくわかりません。
でも、その直感に従ってみたら・・・
本当にスッキリしたんです。

処分の山と一緒に、心のモヤモヤも消えた
不要なものをどんどん集めて、処分用の袋にまとめていきました。
紙類は思い切って全捨て。
コードや小物も、「これ何だっけ?」と思ったらすぐ処分。
最初は罪悪感もありました。
「もったいない」と思う気持ちもありました。
でも不思議なことに、捨てるたびに、部屋の空気が軽くなっていく感じがしたんです。
呼吸もラクになって、体までスッと軽くなる。
そして、気づいたんです。
私が捨てていたのは“物”だけじゃなく、「自分を責める材料」だったのだということに。
捨てることは、あきらめじゃない。選び直しの作業だった
今までは、「これはまだ使えるから捨てない」「いつか必要になるかも」と、基準が“未来”にありました。
でも今回は、「今の私に必要かどうか」「見ていて気持ちいいかどうか」で決めました。
そして最後に残った物たちは、数は少なくても、どれも大切な存在になりました。
ただのモノなのに、まるで味方のように寄り添ってくれる感じがするんです。

「捨てたら入ってくる」って、ほんとうだった
断捨離を終えた数日後、驚くような変化がありました。
止まっていた仕事のアイデアが急に浮かんだり、やる気が戻ってきたり。
連絡を取りたかった人から、突然メッセージが来たこともありました。
何かを手放すと、そこに新しい空間が生まれる。
その空間には、風が通る。
アイデアが入る。
出会いが訪れる。
きっとそれは、偶然じゃなかったと思います。
あなたが今、手放したいものはなんですか?
もし最近、気持ちが沈みがちだったり、モヤモヤが取れないように感じていたら、それは「心の疲れ」ではなく、「視界の疲れ」かもしれません。
まずは1つ、身近な物を手放してみる。
そこから始まる心の変化が、きっとあると思います。
あなたが今、手放したいものはなんですか?