ゴールデンウィーク。
日本中がそわそわと動き出すこの季節、みんなが遠くへ旅行に行くわけではありません。
「全部休めるわけじゃないし…」「どこも混んでそうで疲れそう…」「でも、せっかくの連休だから、何か特別なことがしたい!」
そんなあなたにおすすめしたい、ちょっとだけ出かける日本らしい旅。
今回は、気軽さと特別感を両立する小さな旅をご提案します。
街中で味わう日本文化:神社仏閣巡り
まずは定番ながら、改めて注目したいのが神社仏閣巡りです。
近くにあっても、訪れたことのない場所へ
地元の神社やお寺、意外ときちんと訪れたことはないもの。
この機会に、地元のパワースポットを巡ってみるのもいいでしょう。
例:東京都なら「根津神社」のつつじまつり、京都なら「下鴨神社」の新緑の美しさ。
地方都市では、小さな「鎮守の森」も、歴史を感じられる穴場です。
根津神社のつつじまつり

東京都文京区にある根津神社では、毎年春に「文京つつじまつり」が開催されます。
約100種類・3000株のつつじが咲き誇り、春の訪れを華やかに彩ります。
祭り期間中は、稚児行列や奉納演芸、露店なども並び、賑やかな雰囲気が広がります。
御朱印集めを楽しむ
最近は御朱印のデザインも多彩で、アート作品のようなものも。
記念に一冊、御朱印帳を用意して、旅の足跡を残すのも素敵です。
早朝参拝のすすめ
混雑を避けたいなら、朝7時台に訪れるのがおすすめ。
静かな境内で、神聖な空気を存分に味わえます。
春を感じる日本庭園へ
神社仏閣と並んで、日本らしい空間といえば「庭園」です。
都市部のオアシスを発見

東京なら「六義園」や「浜離宮恩賜庭園」、京都なら「無鄰菴」や「平安神宮神苑」、大阪なら「慶沢園」など、静かに自然を感じられる場所が意外と身近にあります。
庭園で過ごす贅沢な時間
六義園では和歌の世界を感じ、浜離宮では潮入の池を眺めながらお茶を一服。
無鄰菴ではせせらぎの音に耳を澄ませ、平安神宮神苑では季節の花々に癒されます。
慶沢園では水と緑の美しい調和を楽しめます。
ただ歩くだけで贅沢な気分になれる、そんなひとときを。
近場で楽しむローカル列車の旅

「電車に乗る」という体験を旅の目的にしてみませんか?
江ノ電、叡山電鉄、嵯峨野トロッコ列車、わたらせ渓谷鐵道など、車窓から見える風景が旅の醍醐味です。
小さな駅で降りて、知らない町を歩く。
それだけで、冒険のような楽しさがあります。
旬を味わう食べ歩き
春と初夏の間は、美味しいものがいっぱい。
山菜や初夏の果物、新茶など、旬の味覚を探しに出かけましょう。
金沢の近江町市場、博多の中洲川端商店街、大阪の黒門市場など、食べ歩きスポットも充実しています。
プチ宿泊でリフレッシュ
遠くに行かなくても、近場で一泊するだけで特別感はぐっと高まります。
温泉旅館、町家ステイ、民泊など、非日常を楽しむスタイルはいろいろ。
温泉に3回入る、本を読む、ただのんびり過ごす。
それだけで、心がほぐれていきます。
GWをさらに楽しむコツ
予定を詰め込みすぎず、「行きたい場所リスト」を作っておく。
朝の静かな時間を活用する。
カメラやノートなど、小道具を持って出かける。
そんな小さな工夫で、旅はもっと楽しくなります。
インバウンドの方にもおすすめしたい、日本のGW小旅行

海外から訪れる方にとっても、GWは日本の美しい季節を体験する絶好のチャンスです。
白川郷や馬籠宿、五能線沿線など、素朴な日本の原風景を訪ねる旅は、忘れられない思い出になるでしょう。
地元の神社に立ち寄り、郷土料理を味わい、手作りの工芸品にふれる。
そんなリアルな日本を体感してみてください。
まとめ:GWだからこそ、身近な非日常を楽しもう
遠くへ行かなくても、小さな旅で心は満たされます。
神社仏閣で祈りを捧げ、日本庭園で自然と調和し、ローカル列車に揺られ、地元の美味に舌鼓を打ち、一晩だけ非日常を味わう。
今年のGWは、日本らしさと自分らしさを再発見する旅に出かけてみませんか?
きっと、特別な一日になるはずです。