タロットカードを扱っていると、時々「怖い…」と感じるカードが出ることがあります。
たとえば「死神」「塔」「悪魔」「ソードの10」など。
初めてタロットに触れる方や、相談者さんがそれらのカードを見て不安になるのはよくあること。
でも実は、怖いカードにはちゃんと“理由”と“役割”があるんです。
この記事では、そんな怖いカードが出たときに、私がどんな風に読み解いているのかをご紹介します。
怖い=悪い結果、ではない
まず知っておいてほしいのは、「怖いカード=悪い未来」ではないということ。
たとえば「死神」のカードは、何かが終わることを示しますが、それは同時に“新しい始まり”でもあります。
「塔」は崩壊や衝撃を表すカードですが、不要なものが壊れることで、本当に大切なものが残るというメッセージを持っています。
このように、怖く見えるカードこそ、人生を変える大きなチャンスを知らせてくれていることが多いのです。
カードの奥にある“感情”を見る
怖いカードが出たとき、私が注目するのはそのカードに隠れている「感情」です。
- 何かに縛られていないか?
- 無理をしていないか?
- 終わらせたいことに気づかないふりをしていないか?
カードは、相談者さんが自分ではまだ気づいていない感情を映し出します。
たとえば「悪魔」のカードが出たときは、依存や誘惑、執着の存在を教えてくれます。
逆にいえば「そろそろ抜け出したい」というサインかもしれません。
相談者さんが怖がったら、こう伝えています
実際の占いで怖いカードが出たとき、相談者さんが不安そうな顔をされたら、私はこうお話しします。
「このカードは、あなたが悪いと言っているわけではありません。今、ちょっと立ち止まって考えるタイミングが来ているだけなんです」
そして、こうも伝えます。
「このカードが出たことで、今ここで軌道修正できる。未来を変えられるチャンスなんですよ」
タロットカードは「未来を言い当てるもの」ではなく、「未来を選び直すためのヒントをくれるもの」だと私は思っています。
私自身も怖かった時期がありました

昔の話になりますが、タロット占い師を始めたばかりの頃、「死神」が出るとドキッとしたものです。
「どう伝えたらいいんだろう?落ち込ませたくない」と思っていました。
でも、あるとき相談者さんが「やっぱりそうだよね。もう潮時だって思ってた」と笑ってくれたんです。
そのとき、気づきました。
怖いカードは、終わらせたいけど終わらせられなかったことを後押ししてくれる、大事なメッセンジャーなのだと。
怖いカードは、人生の“味方”かもしれません
怖いカードには、痛みや葛藤、恐れといったものが描かれています。
でもそれをどう受け取るかは、自分次第。
- 怖いからこそ、大事なことに気づける
- 怖いからこそ、未来を変えられる
- 怖いからこそ、自分の本音と向き合える
そんなふうに考えると、怖いカードは“味方”になってくれると思いませんか?
もし次に怖いカードが出たときは、その奥にある“声”に、ぜひ耳を傾けてみてくださいね。
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