季節のはざまで、そっと手放す。春のゆらぎを味方にするスピリチュアル習慣

春という季節には、知らず知らずのうちに心がゆらぐ瞬間があります。

新しいスタートに胸が弾む一方で、「うまくいかない」「何かが引っかかっている」
そんな感覚に戸惑うことも。

この記事では、そんな“春のゆらぎ”にそっと寄り添いながら、自分らしさを取り戻すための「手放し習慣」を、スピリチュアルな視点からお届けします。

このタイミングでの内面の整理は、次のステージへ向かう心の準備にもつながるかもしれません。

どうか、やさしい気持ちで読み進めてみてくださいね。

スピリチュアル視点からの節目の過ごし方

桜の花が散り、風が少しずつ初夏の匂いを運びはじめる頃。

気がつけば、季節は次のフェーズに向かって、静かに歩みを進めています。

春というのは「はじまり」のエネルギーに満ちた季節。

新しいことを始めたり、やってみたいことを思い描いたり、希望とともに動き出した方も多いのではないでしょうか。

でも、すべてが順調に進むとは限らないのが人生。

予定していたことが途中で止まっていたり、理想とのギャップにモヤモヤしていたり……この時期、なんだか心がざわつくのは、あなたがダメだからではありません。

むしろ、それは“次のステージへ進む準備ができた”というサインなのかもしれません。

旧暦では、4月20日ごろから「穀雨(こくう)」という節気に入ります。

「田畑を潤す春の雨」という意味を持ち、まさに季節の節目。

その名の通り、穏やかな雨がしっとりと大地を潤し、やがて迎える“立夏”への橋渡しをしてくれる時期です。

暦の上では春の終わりが近づいていますが、日々の暮らしの中では、ようやく春らしさが満ちてきたと感じる人も多いかもしれません。

そんな“季節のゆらぎ”のなかにこそ、気づけることがあります。

この静かなタイミングにこそ、自分の内側をそっと見つめて、不要になったものを手放していくと、心も流れもスムーズになります。

今回は、スピリチュアルな視点からこの時期におすすめしたい「3つの手放し習慣」をご紹介します。

どれも難しいことではありません。

ほんの少し、意識を変えるだけで、心の風通しがよくなるはずです。

執着していた「理想像」を手放す

春に描いた目標や計画、思い通りに進んでいますか?

この時期、「あれもできなかった」「思ったより進まなかった」と感じている方は少なくありません。

でも、それを「失敗」と決めつけないでください。

理想に向かって努力することは大切ですが、その“理想像”が、いつの間にか「今の自分を否定する材料」になっていないでしょうか。

たとえば、

「もっとSNSで発信できるはずだった」(あるある)

「新しい習い事、続かなかった」(私こんなのしょっちゅうです)

「部屋をきれいに保てなかった」(ホントになんでだろう??)

そんな自分にがっかりしたときは、「その理想は、本当に“今の自分”に必要なものだったのかな?」と問いかけてみてください。

この季節は、“こうあるべき”という思い込みを一度手放すチャンスです。

あなたの心に合わなくなった型は、脱ぎ捨てて大丈夫。

本当に望む形は、もっと自然で、もっと優しいかもしれません。

おすすめは、紙に「今の自分にダメ出ししていること」を3つ書き出すこと。

その紙を破って、「よし、次いこっ」と声に出すと、意外なほどスッキリします。

部屋の隅にある「眠っていた物」を手放す

物にもエネルギーが宿る、という話を聞いたことはありますか?

それはスピリチュアルだけでなく、心理学的にも証明されている事実です。

たとえば、

「いつか使おうと思っていた美容グッズ」(これはホコリ被ってます)

「春用に買ったけど結局着ていない服」(私の場合サイズの問題ですね)

「やりかけのまま止まっている趣味の道具」(もはやどこにあるかわからない)

それらは、目には見えないけれど、“過去の期待”や“未練”といったエネルギーを発し続けています。

この季節のうちに、そうした“出番のなかったモノ”をひとつでも手放すと、気の流れが変わり、部屋も心も軽くなるのを実感できます。

全部を捨てる必要はありません。

おすすめは、棚の一角を「空っぽにする」と決めること。

ひとつの引き出しでも、ひとつのカゴでもいいのです。

スペースを空けるという行為は、「新しいものを迎える準備ができました」というサインでもあります。

それは、空間の魔法。

静かに、でも確かに働いてくれます。

ひとり反省会をやめる

「この春、何ができて、何ができなかったか」「もっとこうすればよかったのに」そんなふうに、自分の内側でぐるぐる反省している時間が長くなっていませんか?

もちろん、振り返りは大事なことです。

でもそれが「責めるための反省会」になっていたら、要注意。

この時期は、“祝福”のエネルギーで終えましょう。

できなかったことよりも、「できたこと」に目を向けてください。

それは、小さなことでいいんです。

たとえば

「散歩に出かけた日が3日あった」

「部屋を少し模様替えできた」

「一人でお茶を飲む時間が気持ちよかった」

それで十分です。

私なんて昼寝ばかりしています。

「昼寝できてスッキリした」です。

自分をねぎらい、静かに「よくやったね」と声をかけてあげてください。

その言葉が、次の季節へ進む力になります。

ゆるやかに、でも確実に季節は進んでいる

暦の上では「春の終わり」とされる時期。

でも、風の匂いや光の加減からは「まだまだ春のまっただ中」と感じることもありますよね。

そんな“季節のはざま”だからこそ、内側を見つめるのにちょうどいい。

心もそろそろ、次のステージへと準備を始める頃かもしれません。

無理にがんばる必要はありません。

立ち止まり、深呼吸し、「ああ、ここで一区切りなんだな」と感じるだけでいいのです。

あなたがこの季節に、どんなふうに生きていたとしても、それはすべて意味のある時間です。

手放しとは、失うことではなく、「自分らしさに戻ること」なのだと、私は思います。

雨が降る日が、少しずつ増えていくこの時期。

空を見上げながら、やさしい気持ちで過ごせますように。